ふくしおおさか2025年夏号
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「みんなの森」エリアには、タンクつき手押しポンプや、災害時に活用できるかまどベンチも設置しています庭の中心に位置する「みんなの森」は、併設するデイサービスセンターには、また、施設主催広場の維持は定期的に専門業者に依頼。それでも広い敷地のため、手入れが追いつかず、草むしりは理事長などの職員が行うとともに、入居者がお手伝いを買って出てくださることもあります。「さくらんぼを鳥に全て食べられました」と笑いながら語るのは、八戸ノ里向日葵の施設長の三木一雄さん。「試行錯誤しながら、入居者や子どもたちと収穫を楽しめるものを育てていきたい」と抱負を話します。「今後は、少し距離のあるこども園の子どもが遊びに来られるようにしたい。今はまだ森と呼ぶには程遠い庭ですが、いずれ緑あふれる都会のオアシスにしたい」と西島由美子さんは、力強く語りました。三9第703号 第703号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいていますこの広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいています            東大阪市を中心に高齢者福祉事業や保育事業を展開する社会福祉法人玉美福祉会は、平成合ケアセンター「八戸ノ里向日葵」を開設。それに伴い敷地内の学校跡地(1000m2)を改修し、豊かな緑とふれあえる広場を作りました。施設は幹線道路に面した準住居地域に位置しており、近隣には住居のほか家電量販店やファストフード店が並び、公共の緑地はほとんどありませんでした。さらに施設建設以前は、学校のグラウンドの形をとどめていて、「せっかく広々とした敷地がもったいない。子どもたちが自然とふれあえる森にしたいと思った」と語るのは、発案者で、系列の認定こども園「たいよう学院」園長の西島由美子さん。公益財団法人都市緑化機構と一般財団法人第一生命財団が主催する「緑の環境プラン大賞シンボル・ガーデン部門」に応募し、「国土交通大臣賞」を受賞しました。施設建設に合わせ土壌改良工事を行い、対象地の全面に植生を配し、緑豊かな庭として整備。建設以前からあった藤棚を残しつつ、特色をもつ三つのエ9月に、総リアを設定しました。緩やかに高低差を設けて、散策が楽しくなるように工夫し、「いきものの水辺」エリアには、子どもたちが自然を観察し、生き物とふれあえるビオトープを設けました。「実りの畑」エリアには、果樹を中心に、育てながら食を楽しむ場とし、三つのエリアは相互に関連しあいながら、五感を刺激する体験の場となっています。庭に咲いたシロツメクサを花瓶にさして飾り、利用者が小径をリハビリの歩行訓練に活用しています。さらに、ケアハウスの入居者にとっては、散歩コースとなっており、介護予防にもつながっています。のお祭り「みなづきフェスタ」では、来場者が緑を観賞しながら、食事やゲームを楽しむなど、地域住民の憩いの場にもなっています。森地域に愛される施設でありたいにしじまよしひさにしじまゆ み こみ きか ず お施 設地域のニーズに応えてさまざまな地域貢献事業を実践する社会福祉法人。今回、施設内に緑あふれる広場をつくり、地域に必要とされる施設運営を目指した取り組みを紹介します。取材にご協力いただいた玉美福祉会の皆様、左から西島由美子さん、西木一雄さんビオトープには、蝶々やトンボが遊びに来ています島善久さん、27年自自然然ななららででははのの課課題題もも五五感感をを刺刺激激すするる三三つつののエエリリアア自自然然ととふふれれああええるる森森ににししたたいい子子どどももたたちちがが入入居居者者とと地地域域のの憩憩いいのの場場緑緑ああふふれれるる都都会会ののオオアアシシススににししたたいい「みんなで育てる プロジェクト」

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