み下己8宮みやた下し育いくみ己さんの気づきからです。活動では、安全面と雰囲気づくりにまた、子どもたちが安心して過ごせ運営には福祉会のメンバーのほか、箕面市豊川南小地区福祉会が運営している「あいあい子ども食堂」は令和3年7月に始まり、月1回第3水曜日の夕方、多文化交流センターのカフェスペースを会場に開催しています。開始当初から大きな反響があり、参加者は子ども・保護者合わせて毎回100人を超えるほど。現在ではLINE登録者が450人を超え、申込開始からわずか1日で定員に達する盛況ぶりです。子ども食堂立ち上げのきっかけは、福祉会副会長で、食堂の代表であるも食堂の開設を提案されたことがありましたが、当時は「この地域に必要とは思えない」と感じたといいます。しかしある日、コーヒーショップ前で集まって宿題をしている子どもたちに出会いました。理由を聞くと、「家に帰っても誰もいないから、みんなでここにいる」と言われました。そのときに、「この地域にも子どもたちの『居場所』が必要なんだ」と実感したそうです。その気づきをきっかけとし、コロナ禍約30人の登録ボランティアが調理や配膳、子どもたちとの交流などの場面で関わっています。高校生や大学生ボランティアも参加しており、世代を超えた協力が生まれているのもこの食堂の魅力の一つです。日頃のやり取りのなかで、家庭の状況に気づき、支援につながったこともあります。あるシングルマザーの家庭では、子どもが不登校になり、母親はつき添いのため仕事時間が減少。経済的にも精神的にも負担が大きくなっていました。LINEでのやり取りを通じてその状況を知った宮下さんは、フードバンクなどの支援につなげました。 また、いつも参加費を細かな硬貨で支払う子どもを気にかけ、主任児童委員につないだこともありました。箕面市社協の地区担当の梅うめだ田靖やすしさんは、「子ども食堂などの居場所の活動は、小中学生や子育て世代など今まで地域とのつながりが少なかった方が、かかわる機会になっています」と言います。家庭の事情は表に出にくいものですが、小さなサインに気づき、見守ることで、単なる「食事提供の場」ではなく、「つながりの起点」となっています。ではありましたが地区福祉会を主体とした、子ども食堂を開始しました。特に配慮しています。夜間開催ということもあり、参加は事前予約制にし、保護者が同伴できない場合も、申込時に住所や状況を確認することで、安全確保に努めています。る雰囲気をつくるため、「距離感」を大切にしています。子どもたちの「食事マナーを守る」「あいさつをする」などの自主的な取り組みをさりげなく褒めることで、居心地のよさを育んでいます。「ごちそうさま」「ありがとう」の飛び交う食堂思いをつなげるコーヒーショップ前の子どもたちみやしたいく地域のひろばカフェスぺースで実施。夜の時間でも多くの子どもたちが訪れる。子どもは1食100円で提供福祉会副会長 子ども食堂代表 宮 育さん『地区福祉委員会』は、市町村社協の内部組織として、おおむね小学校区単位につくられた住民のボランティア組織です。地域によっては、校区福祉委員会や地区福祉会、地区社協と呼ばれることもあります。昭和30年代から組織化がはじまり、現在では見守り活動や居場所づくりを通じて、社会的孤立を防ぎ、地域で安心して暮らせる環境づくりを支える小地域福祉活動の基盤となっています。今年度は、地域共生社会の実現に向けた取り組みの中でも重要な役割を果たしている『地区福祉委員会』にスポットをあて、活動を支える人々の思いや工夫に迫ります。15年前、社協からの呼びかけで子ど箕面市 豊川南小地区福祉会【地区福祉委員会活動】vol.1子ども集まる夜の食卓子ども集まる夜の食卓
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