ふくしおおさか2025年夏号
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③生体認証に紐づいたオンライン診療がもつ可能性「指先一本」の本人認証6年から実証実験に㈱日立製作所が開発した指静脈認証システムを活用し、「指先一本」で買い物や地域活動への参加など、さまざまな場所で使用できる本人認証の仕組みづくりの実験を行ってきました。指紋や顔による生体認証は幅広く普及していますが、SNSに投稿された写真データなどが外部に流出し、個人情報として悪用されるリスクがあります。その点、静脈データは偽造が難しく、個人が特定されるおそれが少ないという特徴があります。これまでは学童保育の入退室管理や「クルクル」の乗車券をデジタル化し指静脈で乗車するなどの実証実験を重ねてきました。将来的には「指先一本」でさまざまなことができるよう、生活の利便性の向上をめざしています。かかる負担の問題は、過疎地だけではなく都市部でも起こっている。河内長野市の実証実験をとおして、都市部でのオンライン診療の必要性を国にも伝えていきたい」と今後の展望について話します。同社協は令和参画。現在の制度では、在宅訪問のヘルパーが患者を介助しても報酬算定の対象とはなりません。しかし今後、オンライン診療が広く利用される状況となった場合、訪問看護師の人員不足が予想されます。そのため、普段から患者を介助しているヘルパーがその代わりを担う可能性を探るため、訪問看護師と協力して実証実験に参加しています。同社協・在宅福祉課長の西にしお尾咲さきこ子さんは「通院に抵抗があり拒否される方の負担を少しでも減らし、医療とつながるきっかけとなれば」とオンライン診療の可能性を語ります。利用者の自宅の様子や、自宅での普段の様子を医師に届けることができることもオンライン診療の利点と考えられ、誰もが必要な医療を受けられる環境づくりに向けて、今後も検討が続けられます。● 貸付金の状況事業活動支出の内訳その他その他10%10%会費・分担金・負担金会費・分担金・負担金27%27%寄附金寄附金6%6%人件費人件費20%20%事業費事業費24%24%事務費事務費3%3%4専用の端末に指をかざすだけで本人認証が可能● 一般会計の事業活動収入及び6月16日の評議員会において、令和6年度事業報告、決算が承認されました。一般会計の収入額は56.63億円(前期末支払資金残高28.1億円)、支出額は27.86億円でした。会費、共同募金配分金、寄附金、補助金 ・ 受託金などを活用し、市町村域における福祉施設 ・ 社協・民生委員児童委員等との包括的支援体制の構築、福祉人材の確保と育成ならびに定着の支援、生活福祉資金コロナ特例貸付事業の借受人へのフォ事業収益事業収益16%16%補助金・受託金補助金・受託金41%41%ローアップ支援などの取り組みを進めました。能登半島地震、奥能登豪雨の被災地支援においては、災害ボランティアセンターへの職員派遣、ボランティアバスの運行に280万円を支出。また、市町村社協や地域貢献委員会等が主催するボランティアバスに、にじいろみらい基金からのべ23件440万円を助成し、被災地支援を行いました。事業報告、決算の詳細は本会ホームページからご覧いただけます。分担金・助成金分担金・助成金・負担金・負担金14%14%貸付事業支出貸付事業支出39%39%令和6年度決算報告大阪府社協 令和6年度決算報告令和6年度決算報告令和6年度決算報告大阪府社協

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